「七田 七割五分磨き 雄町 ひやおろし」は、佐賀県小城市にある天山酒造が秋に発売する、岡山県産の雄町を100%使用した季節限定の純米酒です。
酒米には、七田の人気シリーズ「七割五分磨き」らしく、あえて75%精米にした雄町を使用。お米を磨きすぎないことで、雄町ならではのふくよかな旨味と力強さを楽しめる一本に仕上げられています。
さらに、ひと夏を越して味わいを落ち着かせる「ひやおろし」ならではのまろやかさも加わり、秋の味覚と一緒にじっくり楽しみたい日本酒です。
「秋ならではの日本酒を味わいたい!」
「雄町らしい力強い旨味をじっくり楽しみたい!」
そんな方におすすめしたい、七田シリーズの季節数量限定酒です。
この記事では、天山酒造で営業として七田ブランドに携わり、現在は酒舗 彩で七田を取り扱っている店主が、「七田 七割五分磨き 雄町 ひやおろし」の特徴や味わい、おすすめの飲み方、料理との相性まで分かりやすくご紹介します。
この記事を書いている人

この記事は、佐賀県小城市にある酒屋「酒舗 彩」の店主、ひでぽんが執筆しています。
当店では、七田・天山をはじめ、佐賀県の日本酒を中心に取り扱っています。
また、筆者は過去に天山酒造で営業として勤務した経験があり、蔵元での経験と、現在酒屋としてお客様にお酒をご案内している経験の両方をもとに、七田の魅力や選び方を分かりやすくご紹介しています。
「七田 七割五分磨き 雄町 ひやおろし」とは
岡山県産「雄町」を100%使用した、秋に楽しみたい季節限定の純米酒です。
七田の人気シリーズ「七割五分磨き」の中でも、雄町ならではの力強い旨味を存分に楽しめる一本として、多くのファンに親しまれています。
一夏じっくり熟成させることで、お米の旨味がさらに深まり、秋らしい落ち着いた味わいに仕上がっています。
※七割五分磨きシリーズの定番を知りたい方は、「七田 七割五分磨き 山田錦」もぜひご覧ください。
ひやおろしとは?
「ひやおろし」とは、春先に搾った日本酒をひと夏じっくり熟成させ、秋になってから出荷する日本酒のことです。
もともとは、冬から春に仕込んだ日本酒を一度火入れして貯蔵し、ひと夏を越した秋口に、二度目の火入れをせずに瓶詰めして出荷するお酒を「ひやおろし」と呼んでいました。
「ひやおろし」という名前も、二度目の火入れをせず、冷やのまま卸すことに由来するといわれています。
当時は大きなタンクで日本酒を貯蔵するのが一般的だったため、搾った後に一度火入れをして貯蔵し、瓶詰め・出荷前にもう一度火入れをするのが一般的でした。
それに対して「ひやおろし」は、ひと夏熟成させた後に二度目の火入れをせず、そのまま瓶詰めする「生詰め」で出荷されていたのです。
現在では、瓶貯蔵など貯蔵方法や製造方法も変化しているため、昔ながらの「ひやおろし」とまったく同じ製法とは限りません。
そのため現在は、「ひと夏熟成させ、秋に飲み頃を迎えた日本酒」という季節性を含めて「ひやおろし」と呼ぶことが一般的です。
夏の間に熟成することで味わいが落ち着き、まろやかさや旨味が増すため、秋の味覚と一緒に楽しむ日本酒として親しまれています。
雄町の旨味を存分に楽しめる一本
使用している酒米は、日本最古の酒米ともいわれる雄町です。
雄町は、山田錦と並んで日本酒造りで人気の高い酒米のひとつで、ふくよかな旨味や厚みのある味わいを生み出しやすいのが特徴です。
このお酒では、その雄町をあえて75%精米にとどめています。
お米を大きく削りすぎず、米の表層部分を残すことで、雄町が持つ米の旨味や個性をしっかりと感じられる味わいに仕上げています。
さらに、ひやおろしとして一夏を越したことで、雄町の力強い旨味にまろやかさが加わり、秋らしい落ち着いた味わいを楽しめます。
- 「七割五分磨き」という名前の通り、米をあえて磨きすぎないこと
- 雄町という個性のある酒米を使用していること
この2つが組み合わさることで、雄町ならではの力強い旨味と、七田らしい味わいをしっかり楽しめる一本に仕上がっています。
味わいの特徴
香りは、バナナやマスカットを思わせる穏やかな果実香。華やかすぎず、ひと夏を越したひやおろしらしい落ち着いた印象です。
口に含むと、雄町らしいふくよかで厚みのある旨味が広がり、しっかりとした飲み応えを感じられます。
そこにほどよい酸味が加わることで、旨味が重たくなりすぎず、味わい全体をすっきりと引き締めてくれます。
後半は七田らしいキレの良い余韻へとつながり、雄町の力強い旨味を感じながらも、軽やかに飲み進められるのが特徴です。
「雄町のふくよかな旨味と厚みを楽しみながら、ほどよい酸とキレも味わえる」
そんなバランスの良さが、このお酒の魅力です。
ひと夏じっくり熟成させたことで味わいに丸みが生まれ、雄町の力強い個性と、七割五分磨きならではの米の旨味がバランスよく調和した味わいに仕上がっています。
おすすめの飲み方
まずは、10〜15℃ほどに冷やして飲むのがおすすめです。
適度に冷やすことで、「七田 七割五分磨き 雄町 ひやおろし」らしい穏やかな果実香と、雄町のふくよかな旨味、ほどよい酸味によるすっきりとした飲み口を楽しめます。
また、冷蔵庫から出してすぐに飲み切らず、少し時間をかけて味わってみるのもおすすめです。
グラスに注いでゆっくり楽しむことで、温度が少しずつ上がり、冷えた状態とは違った雄町の旨味や、ひやおろしならではの丸みを感じられます。
さらに、15〜20℃ほどの常温で飲むと、雄町のふくよかな旨味がより引き立ち、甘み・旨味・酸味のバランスが分かりやすくなります。秋の味覚など、味わいのしっかりした料理と合わせるのもおすすめです。
そして、42℃前後のぬる燗にすると、米の旨味がさらにふくらみ、口当たりもやわらかくなります。焼き物や煮物など、秋の味覚を使った料理と合わせると、料理の旨味と日本酒の旨味がよく調和します。
冷酒ですっきりとした飲み口を楽しむのはもちろん、常温で雄町の旨味をじっくり味わったり、ぬる燗で旨味のふくらみを楽しんだりと、温度によって変化する「七田 七割五分磨き 雄町 ひやおろし」の味わいを楽しんでみてください。
酒器は、白磁のお猪口や小ぶりのグラスなど、香りや味わいを素直に感じやすいものがおすすめです。
また、佐賀のお酒を唐津焼のお猪口など、佐賀の器で楽しむのもおすすめ。地元らしさを感じながら、この一本をじっくり味わってみてはいかがでしょうか。
相性の良い料理
「七田 七割五分磨き 雄町 ひやおろし」は、雄町らしいふくよかな旨味とほどよい酸味を楽しめるため、旨味のある家庭料理や秋の味覚と合わせやすい一本です。
例えば、
- 筑前煮
- 秋ナスの煮びたし
- サンマの塩焼き
- 鯖の味噌煮
- きのこの炊き込みご飯
- 肉じゃが
- 豚の角煮
などがおすすめです。
特に、筑前煮や肉じゃが、豚の角煮のような旨味のある煮物や甘辛い味付けの料理と合わせると、雄町のふくよかな旨味と料理の味わいがよく馴染み、食事と一緒にじっくり楽しめます。
また、サンマの塩焼きや秋ナスの煮びたし、きのこの炊き込みご飯など、秋の食材を使った料理とも好相性です。ひやおろしならではの落ち着いた味わいが食材の旨味に寄り添い、ほどよい酸味が後味をすっきりとまとめてくれます。
さらに、鯖の味噌煮や豚の角煮のような味わいのしっかりした料理とも合わせやすく、雄町の力強い旨味が料理に負けることなく、料理と日本酒の両方を楽しめます。
「秋の味覚と一緒に、雄町のふくよかな旨味を楽しみたい」
という方はもちろん、普段の家庭料理に合わせて、食中酒としてじっくり楽しみたい方にもおすすめしたい一本です。
こんな方におすすめ
「七田 七割五分磨き 雄町 ひやおろし」は、次のような方におすすめです。
- 雄町ならではのふくよかな旨味を楽しみたい方
- 秋限定の日本酒を楽しみたい方
- 食事に合わせやすい純米酒が好きな方
- 七割五分磨きシリーズを飲み比べてみたい方
- 冷酒だけでなく、常温や燗でも楽しめる日本酒を探している方
特に、「雄町らしい力強い旨味を楽しめる日本酒を探している」という方には、ぜひおすすめしたい一本です。
雄町ならではのふくよかな旨味に加え、七割五分磨きならではの米の旨味や、ひやおろしならではの落ち着いた味わいも楽しめるため、普段とは少し違った七田を味わいたい方にも向いています。
また、冷酒から常温、ぬる燗まで温度を変えることで味わいの変化を楽しめるため、一本のお酒をじっくり飲みながら、温度による違いを楽しみたい方にもおすすめです。
秋限定で販売される季節商品だからこそ、定番の七田とはまた違った、「雄町の力強い旨味」と「ひやおろしの落ち着いた味わい」を楽しめる七田ならではの魅力を、ぜひ味わってみてください。
酒舗 彩より
「七田 七割五分磨き 雄町 ひやおろし」は、七割五分磨きシリーズの中でも、雄町ならではのふくよかな旨味と力強さをしっかり感じられる一本です。
厚みのある旨味とほどよい酸、そして後味のキレがバランスよくまとまり、しっかりとした旨味がありながらも、重たくなりすぎない飲み心地が印象的です。
常温では雄町の旨味とひやおろしらしい落ち着いた味わいを、ぬる燗ではさらにふくらみのある旨味を楽しめます。
筑前煮や秋ナスの煮びたし、きのこの炊き込みご飯など、秋の味覚を使った家庭料理ともよく合うため、秋の食卓にぜひ合わせていただきたい季節限定の七田です。
同時期に発売される、お米違いの「七田 七割五分磨き 愛山 ひやおろし」と飲み比べて、それぞれの酒米による味わいの違いを楽しむのもおすすめです。
▶「七田 七割五分磨き 愛山 ひやおろし」の特徴や味わいはこちら
商品詳細
| 商品名 | 七田 七割五分磨き 雄町 ひやおろし(火入れ) |
| 原材料 | 米(国産) 米麹(国産米) |
| 使用米 | 雄町(100%使用) |
| 精米歩合 | 75% |
| アルコール度数 | 17度 |
| 製造者 | 天山酒造株式会社 |
| 価格(税込) | 720ml:1,870円 |
| 販売時期 | 9月頃~ ※11月以降は『火入れ』という形で販売。 |
「七田 七割五分磨き 雄町 ひやおろし」を購入する
「七田 七割五分磨き 雄町 ひやおろし」は、毎年9月頃から販売される季節限定商品です。
秋の時期にしか味わえない、雄町のふくよかな旨味とひやおろしならではの落ち着いた味わいを楽しみたい方は、ぜひお早めにご覧ください。
酒舗 彩では、店頭での販売に加えて、オンラインストアでもご購入いただけます。
▶ [七田 七割五分磨き 雄町 ひやおろし 720mlを購入する]
※季節限定商品のため、在庫がなくなり次第販売終了となります。
※今期、当店では1.8Lの取り扱いをおこなっておりません。
米の旨味を最大限に活かした酒造り
現六代目蔵元である七田謙介氏が2001年(平成13年)に立ち上げた純米酒ブランド『七田』
21世紀の現代の食生活と共に輝くお酒であるようにと、食中向きにおススメできるお酒を醸している。
また、原料は佐賀県産の酒米を中心に使用し、活性炭による濾過もしないで一回火入後、低温で瓶貯蔵し、品質を第一に考えて現在も製造を続けています。

天山酒造とは
小城の地で酒造りがスタートして150年以上の歴史を誇る。1875年創業。
元々は蔵の前を流れる祇園川の水力を利用した製粉・製麺業を営んでいた。
蔵の近くには銘水100選にも選ばれた「清水の滝」がある。
「不易流行」「和醸良酒」の考えのもと、時代の流れに合わせて革新的な酒造りに挑戦している。
現六代目蔵元である七田謙介氏は主力ブランドの一つである「七田」を立ち上げ、更なる酒造りへの挑戦を続けている。

七田にはそれぞれ違った魅力があります。
この記事が、自分にぴったりの一本を見つけるきっかけになれば嬉しく思います。
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