「七田 七割五分磨き 山田錦」は、佐賀県小城市にある天山酒造が造る純米酒です。
酒米の王様とも呼ばれる「山田錦」を75%精米で使用し、あえてお米を磨きすぎないことで、山田錦ならではの豊かな旨味と力強さを楽しめる一本に仕上げられています。
「七割五分磨きって、普通の日本酒と何が違うの?」
「お米の旨味をしっかり楽しめる日本酒を飲んでみたい」
そんな方にもおすすめしたいのが、この「七田 七割五分磨き 山田錦」です。
この記事では、天山酒造で営業として七田ブランドに携わり、現在は酒舗 彩で販売している経験をもとに、「七田 七割五分磨き 山田錦」の特徴や味わい、おすすめの飲み方、料理との相性について分かりやすくご紹介します。
この記事を書いている人

この記事は、佐賀県小城市にある酒屋「酒舗 彩」の店主、ひでぽんが執筆しています。
当店では、七田・天山をはじめ、佐賀県の日本酒を中心に取り扱っています。
また、筆者は過去に天山酒造で営業として勤務した経験があり、蔵元での経験と、現在酒屋としてお客様にお酒をご案内している経験の両方をもとに、七田の魅力や選び方を分かりやすくご紹介しています。
「七田 七割五分磨き 山田錦」とは
酒米の王様とも呼ばれる「山田錦」を精米歩合75%で使用して醸した純米酒です。
あえてお米を磨きすぎないことで、山田錦が持つ米の力を引き出しているのが、このお酒の大きな特徴です。
「七田 七割五分磨き」シリーズは、酒米をあえてあまり磨かず、それぞれの米が持つ個性を楽しめるシリーズ。
その中でも山田錦は、このシリーズのパイオニアともいえる存在です。
また、出荷までに1年以上熟成させているのも、このお酒の特徴のひとつ。
同じ七割五分磨きシリーズでも、使用する酒米によって味わいは変わります。
山田錦のしっかりとした旨味を楽しみたい方はもちろん、酒米による味わいの違いを飲み比べてみたい方にもおすすめです。
山田錦のしっかりとした旨味とはまた違う、軽やかでやさしい味わいを楽しみたい方は、「七田 七割五分磨き 春陽」もぜひ飲み比べてみてください。
七割五分磨きとは?
日本酒の「精米歩合」は、玄米の状態からどれくらいお米を残しているかを表す数字です。
「七割五分磨き」とは、お米を25%削り、75%を残した状態(精米歩合75%)で仕込むことを意味します。
日本酒では「お米をたくさん磨くほど、良いお酒になる」というイメージを持たれることがあります。
確かに、精米歩合を低くすることで、雑味の少ない繊細で華やかな味わいを引き出しやすくなります。
一方で、お米をあまり磨かないことで、米に由来する旨味やコク、ふくらみのある味わいを楽しめるという魅力もあります。
「七田 七割五分磨き 山田錦」は、山田錦をあえて75%精米にすることで、山田錦が持つ米の力をしっかりと引き出しているのが特徴です。
つまり「七割五分磨き」は、単に「お米をあまり削っていない」ということではなく
あえて磨きすぎないことで、お米本来の個性を楽しむための造り
ともいえます。
「精米歩合が低い=良い日本酒」というだけではない、日本酒の奥深さを感じられる一本です。
山田錦とは?
山田錦は、日本を代表する酒造好適米のひとつで、「酒米の王様」とも呼ばれています。
粒が大きく、酒造りに適した性質を持っていることから、全国の多くの酒蔵で使用されている有名な酒米です。
大吟醸などの華やかで繊細な日本酒に使われることも多い山田錦ですが、実は精米歩合や造り方によって、味わいの表情は大きく変わります。
「七田 七割五分磨き 山田錦」では、山田錦をあえて精米歩合75%にすることで、しっかりと米の旨味を感じられる味わいに仕上げています。
たくさん磨いた山田錦とはまた違う、米のふくらみや力強さを楽しめるのが、このお酒の面白いところです。
山田錦そのものの魅力だけでなく、精米歩合によって変化する味わいにも注目して飲んでみると、より楽しめる一本です。
味わいの特徴
口に含むと、まず山田錦らしいふくらみのある旨味をしっかりと感じます。
精米歩合75%ということもあり、50%前後まで磨いた純米吟醸などと比べると、お米の存在感がしっかり感じられる味わいです。
ただ、旨味が強いだけではありません。
七田らしい心地よい酸味とキレの良さが全体を引き締めてくれるため、しっかりとした味わいがありながら、後口はすっきりしています。
さらに、このお酒は出荷までに1年以上熟成させています。
そのため、若々しいフレッシュさを前面に出したタイプというより、旨味やコクに落ち着きがあり、じっくり味わいたくなる一本です。
「しっかりとした米の旨味」と「すっきりとしたキレ」。
この2つを一緒に楽しめるのが、「七田 七割五分磨き 山田錦」の大きな魅力です。
食事と一緒にゆっくり楽しむことで、料理の旨味と日本酒の旨味が重なり、より味わい深く感じられます。
また、同じ山田錦を使用したお酒でも、精米方法によって味わいの印象は変わります。「七田 七割五分磨き 山田錦 扁平精米」では、扁平精米ならではのクリアな味わいを楽しめます。
同じ山田錦を使った「七割五分磨き」でも、精米方法による違いを飲み比べてみると、それぞれの個性がより分かりやすくなります。

おすすめの飲み方
冷酒からぬる燗まで、幅広い温度帯で楽しめます。
特に、温度を変えることで米の旨味やキレの感じ方が変わるので、ぜひ飲み比べてみてください。
- 冷酒(10℃前後):すっきりとした飲み口と、七田らしいキレの良さを楽しめます。
- 常温(15〜20℃):米の旨味やふくらみがより感じやすくなり、このお酒らしい味わいをじっくり楽しめます。
- ぬる燗(40〜45℃):旨味がよりふくらみ、やわらかく落ち着いた味わいになります。食事と合わせるなら、ぜひ試してほしい飲み方です。
私なら、まずは常温でこのお酒本来の味わいを楽しみ、その後にぬる燗にして、温度による変化を楽しむのがおすすめです。
「冷やして飲む日本酒」というイメージだけでなく、温めることでまた違った表情を見せてくれるのも、「七田 七割五分磨き 山田錦」の魅力です。

相性の良い料理
米の旨味をしっかり感じられるため、味わいのある料理と相性の良い日本酒です。
特におすすめしたいのは、次のような料理です。
- 豚の角煮
- 牛すじ煮込み
- 焼き鳥
- 肉じゃが
- サバの味噌煮
- 醤油ベースの和食
例えば、豚の角煮や牛すじ煮込みのようなコクのある料理には、山田錦のふくらみのある旨味がよく合います。
一方、焼き鳥や肉じゃが、サバの味噌煮など、醤油や味噌を使った普段の家庭料理とも合わせやすく、食中酒として楽しみやすい一本です。
また、ぬる燗にすると米の旨味がよりふくらむので、煮物や味噌を使った料理と合わせるのもおすすめです。
「料理と一緒に飲むことでより魅力を感じられる日本酒」
普段の食卓で、料理を楽しみながらゆっくり飲んでほしい一本です。
こんな方におすすめ
「七田 七割五分磨き 山田錦」は、次のような方におすすめです。
- 米の旨味をしっかり味わいたい方
- 食事と一緒に楽しめる日本酒を探している方
- 精米歩合による味わいの違いを楽しんでみたい方
- 山田錦の旨味やふくらみを味わいたい方
- 七田シリーズを飲み比べてみたい方
特に、華やかで軽やかな日本酒よりも
米の旨味やコクをしっかり感じられる日本酒が好きな方
には、一度試していただきたい一本です。
「精米歩合が低いほど良い」というイメージが変わるきっかけになるかもしれません。
七田には、純米・純米吟醸・純米大吟醸をはじめ、使用する酒米や精米歩合によってさまざまな味わいがあります。
「七田の中から、自分に合う一本を探したい」という方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
→ 七田はどれを選ぶ?日本酒『七田』の選び方を酒舗 彩が紹介

酒舗 彩より
「七割五分磨き」と聞くと
「あまりお米を磨いていない日本酒って、どんな味なんだろう?」
と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
でも、このお酒は「お米をあまり磨いていないからこその良さ」を楽しんでいただきたい一本です。
山田錦をあえて精米歩合75%にとどめ、さらに1年以上熟成させることで、米の旨味やコクをしっかり楽しめる味わいに仕上がっています。
酒舗 彩でも
「米の旨味を楽しみたい!」
「飲みごたえのある日本酒が欲しい!」
というお客様には、よくおすすめしている一本です。
一方で、「もう少し軽やかで飲みやすい七田を選びたい」という方には、七田 純米がおすすめです。米の旨味を楽しみながら、すっきりとしたキレのある味わいで、七田を初めて飲む方にもおすすめしやすい一本です。
また、「華やかな香りやフルーティーな味わいを楽しみたい」という方には、七田 純米吟醸がおすすめ。七田らしい米の旨味に加えて、純米吟醸ならではの華やかな香りを楽しめます。
同じ「七田」でも、酒米や精米歩合、造りによって味わいは大きく変わります。
- 米の旨味をじっくり楽しみたいなら「七割五分磨き 山田錦」
- 軽やかですっきり楽しみたいなら「七田 純米」
- 華やかな香りを楽しみたいなら「七田 純米吟醸」
そんなふうに、それぞれの個性を比べながら、お好みの一本を見つけていただければと思います。
商品詳細
| 商品名 | 七田 七割五分磨き 山田錦 |
| 原材料 | 米(国産) 米麹(国産米) |
| 使用米 | 山田錦(100%使用) |
| 精米歩合 | 75% |
| アルコール度数 | 17度 |
| 製造者 | 天山酒造株式会社 |
| 価格(税込) | 720ml:1,650円 1.8L:3,190円 |
※醸造年度について
本商品は、出荷までに1年以上熟成させてから販売しています。そのため、瓶に表示されている「Brewing Year(醸造年度)」と販売時期は一致しません。現在販売している醸造年度の在庫がなくなり次第、次の醸造年度の商品へ順次切り替わります。醸造年度はお選びいただけませんので、あらかじめご了承ください。
「七田 七割五分磨き 山田錦」を購入する
酒舗 彩でも取り扱っている七田シリーズの定番商品です。
山田錦をあえて75%精米で仕込み、米の旨味をしっかり楽しめる一本。
店頭での販売に加えて、オンラインストアからもご購入いただけます。
容量によって商品ページが分かれていますので、ご希望のサイズをお選びください。
米の旨味を最大限に活かした酒造り
現六代目蔵元である七田謙介氏が2001年(平成13年)に立ち上げた純米酒ブランド『七田』
21世紀の現代の食生活と共に輝くお酒であるようにと、食中向きにおススメできるお酒を醸している。
また、原料は佐賀県産の酒米を中心に使用し、活性炭による濾過もしないで一回火入後、低温で瓶貯蔵し、品質を第一に考えて現在も製造を続けています。

天山酒造とは
小城の地で酒造りがスタートして150年以上の歴史を誇る。1875年創業。
元々は蔵の前を流れる祇園川の水力を利用した製粉・製麺業を営んでいた。
蔵の近くには銘水100選にも選ばれた「清水の滝」がある。
「不易流行」「和醸良酒」の考えのもと、時代の流れに合わせて革新的な酒造りに挑戦している。
現六代目蔵元である七田謙介氏は主力ブランドの一つである「七田」を立ち上げ、更なる酒造りへの挑戦を続けている。

七田にはそれぞれ違った魅力があります。
この記事が、自分にぴったりの一本を見つけるきっかけになれば嬉しく思います。
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