「小城 Oak Cask(オークカスク)」は、14年以上熟成させた焼酎本来の味わいを守るため、あえてリキュールとして商品化された一本です。
誕生の背景や味わい、おすすめの飲み方を天山酒造での営業経験を持つ酒舗 彩が詳しく解説します。


この記事を書いている人

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この記事は、佐賀県小城市にある酒屋(酒舗彩)の店主(ひでぽん)が執筆しています。
当店では七田・天山をはじめ、地元佐賀の日本酒を中心に取り扱っています。
また、筆者は過去に天山酒造で営業として勤務した経験があり、その経験をもとに天山酒造のリキュールについて分かりやすくご紹介します。


「小城 Oak Cask(オークカスク)」とは

「小城 Oak Cask(オークカスク)」は、天山酒造が14年以上熟成させた本格焼酎をベースに造るリキュールです。

商品名だけを見ると「リキュール」と聞いて甘いお酒を想像される方も多いかもしれません。

しかし、この商品は一般的なリキュールとは少し違います。

長年オーク樽で熟成させた焼酎本来の味わいを、そのまま届けるために選ばれたのが「リキュール」という形でした。

そこには、酒蔵ならではのこだわりと想いが込められています。


長い熟成を経て生まれた一本

「小城 Oak Cask(オークカスク)」の原点は、2000年代の焼酎ブームまでさかのぼります。

当時、天山酒造ではオーク樽やシェリー樽で熟成させた焼酎の商品を販売していました。

その中で、一部のオーク樽原酒は商品化せず、そのまま熟成を続けることになります。
毎年、杜氏をはじめ蔵人たちが利き酒を行いながら熟成具合を確認し、「今が一番美味しい」と思えるタイミングを見極め続けました。

そして長い年月を経て、ようやく商品化されたのが「小城 Oak Cask(オークカスク)」です。


なぜ「リキュール」として販売されたのか?

この商品の一番大きな特徴は、品目が「リキュール」であることです。

本来は焼酎ですが、長年オーク樽で熟成させたことで、美しい琥珀色へと変化しました。

しかし、本格焼酎には酒税法で色の基準が定められています。

もし本格焼酎として販売するなら、色を調整するために他の焼酎とブレンドしなければなりません。

ですが、それでは長年熟成によって生まれた本来の味わいや個性が損なわれてしまいます。

そこで天山酒造は、この味わいをそのまま届けることを優先しました。

食物繊維をごく少量加えることで「リキュール」として商品化し、熟成酒本来の色や風味をそのまま楽しめる一本に仕上げています。


「14年熟成」と表記される理由

ラベルには「14年熟成」と記載されています。

実際には14年熟成だけではなく、さらに長い年月熟成した原酒も使用されています。
しかし、お酒の表示は最も熟成年数が短い原酒に合わせる必要があります。

そのため「14年熟成」という表記になっていますが、一本の中には長い年月を重ねた原酒もブレンドされている贅沢な仕上がりです。

樽で熟成中

味わいの特徴

グラスに注ぐと、オーク樽由来のバニラやウッディな香りがゆっくりと立ち上ります。

口に含むと、長期熟成ならではのまろやかさと奥深いコク。

アルコールの角は取れ、やさしく広がる旨味とともに、樽由来の上品な余韻が長く続きます。

派手さではなく、時間をかけて育まれた味わいをじっくり楽しめる一本です。


おすすめの飲み方

「小城 Oak Cask(オークカスク)」は、ゆっくり味わう飲み方がおすすめです。

  • ストレート
  • ロック
  • 少量の加水
  • ジンジャーエール割り

特にストレートでは、熟成による香りや味わいの変化をより深く感じられます。
時間をかけてグラスの中で変化する香りを楽しむのも、このお酒ならではの魅力です。


相性の良い料理

熟成感のある味わいは、香ばしさや旨味のある料理とよく合います。

例えば、

  • ローストビーフ
  • 熟成チーズ
  • 生ハム
  • ビーフシチュー
  • ナッツ
  • ダークチョコレート

食後にゆっくり楽しむ一杯としてもおすすめです。


こんな方におすすめ

「小城 Oak Cask(オークカスク)」は、次のような方におすすめです。

  • 樽熟成のお酒が好きな方
  • 長期熟成酒に興味がある方
  • ウイスキーがお好きな方
  • 特別な贈り物を探している方
  • ゆっくりとお酒を味わいたい方

専用カートン入りのため、ご贈答として選ばれることも多い一本です。


酒舗 彩より

この商品は、長い年月をかけて育てられた一本です。

私が天山酒造で営業をしていた頃も、樽熟成酒は定期的に利き酒を行いながら熟成の様子を見守っていました。

「いつ商品化するのか」

そんな話を耳にすることもありましたが、焦って発売するのではなく、本当に納得できるタイミングを待ち続けた結果、生まれたのが「小城 Oak Cask(オークカスク)」です。

味わいだけではなく、その背景まで知っていただくと、この一本がより特別なお酒に感じられると思います。

贈り物にはもちろん、自分へのご褒美としても、ぜひゆっくり楽しんでいただきたい一本です。


商品詳細

商品名 小城 Oak Cask(オークカスク)
原材料 本格麦焼酎(国内製造)、食物繊維
アルコール度数 39度
製造者 天山酒造株式会社
価格(税込) 750ml 8,800円 ※専用カートン付き、透明ケース付き

※こちらの商品は在庫が無くなり次第、販売終了となります。


天山酒造とは

小城の地で酒造りがスタートして150年以上の歴史を誇る。1875年創業。
元々は蔵の前を流れる祇園川の水力を利用した製粉・製麺業を営んでいた。
蔵の近くには銘水100選にも選ばれた「清水の滝」がある。
「不易流行」「和醸良酒」の考えのもと、時代の流れに合わせて革新的な酒造りに挑戦している。
現六代目蔵元である七田謙介氏は主力ブランドの一つである「七田」を立ち上げ、更なる酒造りへの挑戦を続けている。

秀峰「天山」の麓にある天山酒造
秀峰「天山」の麓にある天山酒造

天山酒造のお酒にはそれぞれ違った魅力があります。

この記事が、自分にぴったりの一本を見つけるきっかけになれば嬉しく思います。

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