「七田」この名の背後には、佐賀県小城市の風土と歴史が息づき、人々の熱情と精巧な技術が紡がれた、一本の日本酒が存在します。

ひと口含むと、その繊細な甘みと深遠な味わいが口内に広がり、それぞれの一滴から、この土地で育まれたお米の力強さと、水の清らかさ、そして蔵人たちの情熱溢れる献身が伝わってきます。

この記事では、そんな七田の魅力をたっぷりとお伝えします。

七田の誕生から現在に至るまでの物語、そしてどのようにして私たちの心を掴み、その美味しさを最大限に引き立てる飲み方まで、全てを解き明かしていきます。

七田の深い味わいとその背後にあるストーリーを知れば知るほど、その魅力は増していくことでしょう。
その美味しさは決して一時的なものではなく、時間と共に深まるものです。
そしてそれは、ただ単にお酒を飲むという行為以上のもの、一本の日本酒から感じることができる深い満足感と、日本の伝統文化への敬意をもたらしてくれるでしょう。

佐賀の誇り「七田」への情熱

佐賀の誇り「七田」への情熱

まずは私自身のご紹介から始めさせていただきます。
私は佐賀県小城市の一角で酒屋を営んでおります。
過去には天山酒造株式会社で働いていた経験があり、その中で日本酒「七田」という、佐賀が世界に誇る一品と出会いました。
この美味しさと深み、何とも言えない魅力についてお伝えいたします。

天山酒造の歴史

天山酒造の歴史

日本酒「七田」の産地、佐賀県小城市。
そこに存在する「天山酒造」は、地元に根差す誠実な酒造りを持続している誇り高き酒蔵です。

「天山酒造」の歴史は、遥か江戸時代末期、文久元年(1861年)まで遡ります。

この年、七田家当主が製粉・製麺業を開始し、それと並行して酒米の精米を手がけました。
水車を駆使したこの事業が、後の酒造りへとつながる端緒となりました。

明治時代に突入すると、初代蔵元となる七田利三・ツキ夫妻が一大決断を下します。
明治8年(1875年)、利三氏は廃業する造り酒屋から蔵と道具一式を購入。
この出来事がきっかけとなり、「天山酒造」の酒造業が始まりました。

2代目七田秀一氏の時代には、今や国の登録有形文化財(建造物)となっている「明治蔵及び大正蔵」「昭和蔵」「旧精米所立型水車及び水路」が整備され、佐賀県遺産にも認定されました。
この酒蔵は、時代を超えて「品質第一の酒造り」を継承し、その誇り高き歴史を物語っています。

現在、6代目七田謙介氏が引き継いだこの酒造りの伝統と情熱は変わらず、伝統的な製法を守りつつ、新たな酒造りの可能性を追求し続けています。
素材へのこだわり、製造過程への細やかな配慮、そして一滴一滴に込められる職人の誇りと情熱。
それらが結集して、美味しい日本酒「七田」が誕生しています。

日本酒「七田」の歴史とその深まる魅力

日本酒「七田」の歴史とその深まる魅力

「七田」は、佐賀県の自然豊かな風土を背景に、小城市で誕生した日本酒です。
ここに存在する「天山酒造」は、地域の良質な水と米を用いて、その熟練した技術で最上の酒を創り出します。

この地域は、豊かな水源と緑溢れる自然が息づく場所で、そんな風土が美味しいお米を育み、そのお米が「七田」を創る基盤となっています。
飲む者の心を揺さぶるその一滴一滴には、特別な魅力が宿っています。

一口飲めば、その豊かな味わいに心が満たされます。
しかし、さらに飲み進むと、その奥深いコクと滑らかさが広がり、味覚を魅了します。

そして、現在の七田は、伝統的な製法を守りつつも、新たな挑戦を恐れません。
現6代目蔵元である七田謙介氏は、21世紀の現代の食生活とともに輝くお酒であるようにと、2001年(平成13年)に新たに特約店限定のブランドを立ち上げました。

これからも、「天山酒造」と「七田」は、その歴史と魅力を更に深め、新たな挑戦を織り交ぜながら、私たちと共に歩み続けます。
過去と未来、伝統と革新が共存する「天山酒造」の物語は、これからも私たちを酔わせ、心を魅了し続けることでしょう。

日本酒「七田」は繊細さと深みを持つ特徴的な味わい

日本酒「七田」は繊細さと深みを持つ特徴的な味わい

天山酒造の誇る日本酒、「七田」。
その特徴と味わいは、丁寧な製法と素材への深い敬意から生まれています。

原料に使用するのは、地元佐賀県産を中心とした酒米。
その豊かな旨味を最大限に引き立てるために、一切の妥協を許さず、手間を惜しまない製法をとっています。

特に、上槽後の加水を行わず、活性炭による濾過も行わないことで、酒米の純粋な風味を損なわずに保つことに成功しています。
そして、一回火入れ後、低温で瓶貯蔵することで、その味わいを時間が経っても変えさせない、独特の製法とも言えます。

七田の香りは、穏やかでありながらも気品があり、その香りがもたらす気分は、落ち着きと高揚感を一緒に感じさせます。
口に含むと、酒米の旨味と酸味のバランスが見事に調和した味わいが広がります。
これは七田の特徴的な点であり、そのバランス感は技術と情熱の産物です。

また、七田は口に含んだ瞬間にインパクトを与えます。
それは酒米の旨味が一気に広がり、舌を包み込む感覚です。
その魅力は一口目だけではなく、二杯目、三杯目と進むごとにさらに引き立ち、思わず次の一杯を飲みたくなるような魅力があります。

七田が目指すのは、キレの良い純米酒。
そのために、酒造りに対する誠意と情熱を注ぎ続け、酒米の旨味を最大限に引き出す努力を続けています。
その結果が、ここにあります。
それが、七田という一品の魅力と深みなのです。

日本酒「七田」をより深く楽しむためのポイント

日本酒「七田」をより深く楽しむためのポイント

七田の日本酒を存分に味わい尽くすためには、いくつかのポイントを抑えると良いでしょう。

まず一つ目のポイントは、飲む温度の調整です。
ひんやりと冷やして飲むと、その清らかな味わいと香りがより一層引き立ち、口の中で広がる爽やかな余韻が味わえます。
このスタイルは、暑い日や軽い食事とともに飲むのに最適です。

逆に、七田を少し温めてから楽しむと、その深い味わいが一層増し、お酒の奥底に秘められた様々な香りや風味が引き立ちます。
特に寒い季節や、味わい深い料理と一緒に飲む際には、温めた七田がその魅力を最大限に発揮します。

二つ目のポイントは、食事とのペアリングです。
七田は、そのバランスの良い味わいと豊かな香りから、様々な食事との相性が抜群です。
特に地元佐賀でとれる新鮮な魚介類や、季節ごとの色とりどりの野菜と一緒に楽しむと、その風味はさらに引き立ちます。

七田の独特な味わいは、佐賀の自然が生み出す旬の食材の美味しさを引き立て、料理と一緒に飲むことで新たな発見があるかもしれません。
一口目の七田が口の中で広がった後、食事の一口を味わう。
その瞬間、七田の味わいと食事の美味しさが見事に融合し、一つのハーモニーを奏でます。

七田を楽しむことは、まさに佐賀の食材と共に、その土地の風土と人々の情熱を感じ、堪能するという体験。
それこそが、地元佐賀での至福の時間と言えるでしょう

まとめ:天山酒造と七田、佐賀の誇る魅力と歴史

佐賀県小城市に根を下ろす天山酒造は、日本酒の美学と地元への誠意を世代を超えて伝える酒蔵です。
1861年の創業以来、酒米の精米から酒造りへとシフトしていき、最高品質の日本酒「七田」を創り出すまでの道のりは、地元の風土と人々の情熱、そして日本酒への深い愛情が紡ぎ出した物語と言えます。

その特徴的な純米酒、七田は、地元佐賀県産を中心とした酒米から引き出される旨味と酸味のバランスが絶妙な一品。
口に含む瞬間のインパクトと、2杯目も思わず飲みたくなるような後味のキレが醸し出す魅力は、多くの日本酒愛好家を虜にしてきました。

天山酒造とその旗艦商品である七田の歴史と魅力は、多くの努力と情熱、そして時間の結晶です。
それは、品質第一を追求し、伝統を尊びながらも新しい風を取り入れ続ける天山酒造の姿勢そのもの。
その結果として生まれた七田は、これからも私たちの心を満たし、さらなる魅力を紡ぎ出すことでしょう。
私たちは、その歴史と魅力を更に深め、一緒に歩んでいくことを期待してやみません。

初めての方におすすめの日本酒「七田」
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商品名 七田 純米 無濾過 火入
原材料 米(国産)、米麹(国産米)
使用米 麹米 山田錦/掛米 レイホウ
精米歩合 65%
アルコール度数 17度
製造者 天山酒造株式会社
価格(税込) 720ml 1,568円/1800ml 3,135円/300ml 688円
※当店では720ml、1800mlのみ販売中。300mlは要予約

贈り物に最適な「七田 純米大吟醸 火入」
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商品名 七田 純米大吟醸 無濾過
原材料 米(国産)、米麹(国産米)
使用米 山田錦(100%使用)
精米歩合 45%
アルコール度数 16度
製造者 天山酒造株式会社
価格(税込) 720ml 3,300円/1800ml 6,600円