「七田 純米吟醸50 雄町」は、佐賀県小城市にある天山酒造が造る、酒米・雄町のふくよかな旨味と奥行きのある味わいを楽しめる純米吟醸酒です。
酒米には、古くから多くの酒米のルーツとされてきた「雄町」を100%使用。50%まで丁寧に磨くことで、雄町ならではのやわらかな旨味やふくらみを感じながら、純米吟醸らしい上品な香りと軽やかさも楽しめます。
七田らしい米の旨味をしっかり感じられる一方で、後味には心地よい酸味とキレがあり、食事と合わせやすいのも魅力です。
「雄町のお酒を飲んでみたい」
「旨味のある純米吟醸を探している」
そんな方にもおすすめしたい一本。
酒舗 彩でも長年取り扱っている、七田シリーズの定番商品のひとつです。
この記事では、天山酒造で営業として七田ブランドに携わった経験を持ち、現在は酒屋として七田を販売している酒舗 彩の店主が、「七田 純米吟醸50 雄町」の特徴や味わい、おすすめの飲み方、料理との相性まで分かりやすくご紹介します。
この記事を書いている人

この記事は、佐賀県小城市にある酒屋「酒舗 彩」の店主、ひでぽんが執筆しています。
当店では、七田・天山をはじめ、佐賀県の日本酒を中心に取り扱っています。
また、筆者は過去に天山酒造で営業として勤務した経験があり、蔵元での経験と、現在酒屋としてお客様にお酒をご案内している経験の両方をもとに、七田の魅力や選び方を分かりやすくご紹介しています。
「七田 純米吟醸50 雄町」とは
佐賀県小城市にある天山酒造が醸す定番の純米吟醸です。
名前の通り、酒米には雄町を100%使用。精米歩合は50%で、雄町という酒米が持つ個性を楽しめるように仕込まれています。
七田には山田錦や愛山など、さまざまな酒米を使用した商品がありますが、酒米が変わることで味わいにもそれぞれ違った個性が生まれます。
その中でも「七田 純米吟醸50 雄町」は、雄町らしいふくらみのある味わいを楽しみたい方におすすめしたい一本です。
では、そもそも「雄町」とはどんな酒米なのでしょうか。
次に、雄町の特徴について少し詳しく見ていきます。
「雄町」とは?
雄町(おまち)は、1859年(安政6年)に現在の岡山県で発見された、日本でも歴史のある酒造好適米です。
現在使われている多くの酒米のルーツのひとつともされており、日本酒好きの間では「酒米の原点」と呼ばれることもあります。
雄町の特徴は、米の旨味をしっかり感じられるふくらみのある味わいです。
雄町で造られた日本酒は、やわらかな口当たりと豊かな旨味、奥行きのある味わいになりやすく、飲み進めるほどに米の個性を楽しめるものが多くあります。
一方で、雄町は栽培や精米に手間がかかる酒米としても知られています。
稲の背丈が高く倒れやすいため、栽培が難しいとされるほか、粒が大きく割れやすいことから、精米にも技術が求められます。
それでも現在まで多くの酒蔵が雄町を使い続けているのは、ほかの酒米では表現しにくい、雄町ならではの味わいがあるからです。
「七田 純米吟醸50 雄町」も、そんな雄町の個性を楽しめる一本です。
50%精米で楽しむ雄町の味わい
精米歩合50%とは、玄米の外側を削り、米の中心部分を50%残すということです。
日本酒では、米をどこまで磨くかによって、香りや味わいの印象も変わってきます。
「七田 純米吟醸50 雄町」は、雄町という個性のある酒米を50%まで磨いた純米吟醸酒です。
雄町ならではのふくらみのある旨味を感じながら、純米吟醸らしい上品な香りや軽やかさも楽しめます。
「雄町らしい旨味」と「七田らしいキレ」の両方を楽しめること
が、この一本の大きな魅力です。
雄町の個性をしっかり楽しみながらも、重たくなりすぎず、食事と一緒に最後まで心地よく味わえる。
そんなバランスの良さが、「七田 純米吟醸50 雄町」の魅力だと私は感じています。

フランスでのコンテストで最優秀賞を獲得
「七田 純米吟醸50 雄町」は、2017年にフランスで初開催された日本酒コンクール「Kura Master」において、初年度の最優秀賞である「プレジデント賞」を受賞しています。
Kura Masterは、フランスで開催される日本酒のコンクールで、フランス人を中心としたソムリエや飲食業界のプロフェッショナルなどが審査を行います。
日本国内だけでなく、フランスでも高く評価された実績を持つ一本です。

味わいの特徴
グラスに注ぐと、パイナップルを思わせるような、爽やかで上品な香りが広がります。
口に含むと、雄町らしいふくよかな旨味とやわらかな口当たりが感じられ、そこに心地よい酸味が加わります。
旨味の余韻を楽しんだあとには、七田らしいキレの良さがあり、後味はすっきり。
しっかりとした旨味を感じられる一方で、重たさが残りにくいため、食事と一緒に飲み進めても疲れにくい味わいです。
冷やして飲むとすっきりとした印象ですが、少し温度が上がるにつれて雄町のふくらみがより感じられるようになります。
「旨味のある日本酒が好きだけど、重たすぎるお酒は苦手」
という方にもおすすめしたい、バランスの良い純米吟醸です。
おすすめの飲み方
まずは、8〜12℃ほどに冷やして飲むのがおすすめです。
冷やすことで、上品な香りとすっきりとした口当たりを楽しみながら、雄町のふくよかな旨味と七田らしいキレの良さをバランスよく感じられます。
また、冷蔵庫から出してすぐに飲み切らず、少し時間をかけて飲んでみるのもおすすめです。
温度が少し上がってくると、雄町らしい旨味やふくらみがより感じられるようになり、味わいの変化も楽しめます。
「冷やしてすっきり」から「少し温度が上がってふくよかに」まで、同じ一本の中で変化を楽しめるのも、このお酒の面白さです。
まずは冷やして一杯。その後は、温度の変化を楽しみながらゆっくり味わってみてください。
相性の良い料理
雄町のふくよかな旨味と七田らしいキレの良さがあるため、旨味のある料理や、味付けがしっかりした料理とよく合います。
例えば、
- カツオのたたき
- ぶりのお刺身
- すき焼き
- 牛肉のたたき
- 鰻の蒲焼
- 照り焼き料理
などがおすすめです。
魚の旨味がしっかり感じられる刺身や、甘辛い味付けの肉料理とも合わせやすく、お酒の旨味が料理の味わいを受け止めてくれます。
また、後味には七田らしいキレがあるため、料理を食べたあとに口の中をすっきりさせ、次の一口へ自然につなげてくれます。
「料理と一緒に日本酒を楽しみたい」
という方には、ぜひ試していただきたい組み合わせです。
こんな方におすすめ
「七田 純米吟醸50 雄町」は、次のような方におすすめです。
- 雄町という酒米に興味がある方
- 酒米による味わいの違いを楽しみたい方
- 米の旨味をしっかり感じられる日本酒が好きな方
- 七田らしいキレのある味わいが好きな方
- 食事と一緒にゆっくり日本酒を楽しみたい方
特に、
「雄町の日本酒を飲んでみたいけれど、濃厚すぎるお酒はちょっと苦手」
という方には、ぜひ試していただきたい一本です。
雄町のふくよかな旨味を楽しみながら、七田らしい酸味とキレの良さも感じられるため、食事と一緒に楽しみやすいのが魅力です。
また、七田には純米・純米吟醸・純米大吟醸をはじめ、使用する酒米や精米歩合によってさまざまな味わいがあります。
「七田の中から、自分の好みに合う一本を選びたい」
という方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
→ 七田はどれを選ぶ?日本酒「七田」の選び方を酒舗 彩が紹介
酒舗 彩より
七田にはさまざまな酒米を使用した商品がありますが、その中でも「七田 純米吟醸50 雄町」は、雄町のふくらみのある旨味と七田らしいキレの良さをバランスよく楽しめる一本です。
酒米ごとの個性を楽しみたい方はもちろん、
「七田を初めて飲むなら、どれがおすすめですか?」
と聞かれたときにも、私が自信を持ってご紹介している商品のひとつです。
実際に酒舗 彩では、七田を初めて飲む方にも、長く七田を愛飲されている方にもおすすめしやすい一本として、長年取り扱っています。
当店の「七田おすすめランキング」でも第1位としてご紹介しています。
もちろん、「七田 純米吟醸50 雄町」がすべての方に一番合うというわけではありません。
日本酒は、好みの香りや旨味、酸味、飲み方によって「好きな一本」が変わります。
だからこそ、七田を初めて飲む方には、まずこの一本をきっかけに七田の味わいを知っていただき、そこからほかの酒米を使った七田へ広げていくのもおすすめです。
また、同じ「七田 純米吟醸50 雄町」には、冬季限定の無濾過生もあります。
火入れとはまた違ったフレッシュなガス感やジューシーな味わいを楽しみたい方は、季節限定の「七田 純米吟醸50 雄町 無濾過生」もぜひチェックしてみてください。
商品詳細
| 商品名 | 七田 純米吟醸50 雄町 |
| 原材料 | 米(国産) 米麹(国産米) |
| 使用米 | 雄町(100%使用) |
| 精米歩合 | 50% |
| アルコール度数 | 16度 |
| 製造者 | 天山酒造株式会社 |
| 価格(税込) | 720ml:2,530円 1.8L:4,840円 |
「七田 純米吟醸50 雄町」を購入する
酒舗 彩でも取り扱っている七田シリーズの定番商品です。
雄町ならではのふくよかな旨味と、七田らしいキレの良さを楽しめる一本。
店頭での販売に加えて、オンラインストアからもご購入いただけます。
容量によって商品ページが分かれていますので、ご希望のサイズをお選びください。
米の旨味を最大限に活かした酒造り
現六代目蔵元である七田謙介氏が2001年(平成13年)に立ち上げた純米酒ブランド『七田』
21世紀の現代の食生活と共に輝くお酒であるようにと、食中向きにおススメできるお酒を醸している。
また、原料は佐賀県産の酒米を中心に使用し、活性炭による濾過もしないで一回火入後、低温で瓶貯蔵し、品質を第一に考えて現在も製造を続けています。

天山酒造とは
小城の地で酒造りがスタートして140年以上の歴史を誇る。1875年創業。
元々は蔵の前を流れる祇園川の水力を利用した製粉・製麺業を営んでいた。
蔵の近くには銘水100選にも選ばれた「清水の滝」がある。
「不易流行」「和醸良酒」の考えのもと、時代の流れに合わせて革新的な酒造りに挑戦している。
現六代目蔵元である七田謙介氏は主力ブランドの一つである「七田」を立ち上げ、更なる酒造りへの挑戦を続けている。

七田にはそれぞれ違った魅力があります。
この記事が、自分にぴったりの一本を見つけるきっかけになれば嬉しく思います。
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